●概要
- 「八九式軽戦車」として制式化された「イ号」は、上海事変の戦訓により数多くの改修が決定されました。
大きく目を引く箇所は車体正面が「く」の字の屈折型から、避弾経始に優れた斜めの一枚板に、障害物踏破性向上の為の新型懸架装置でし
た。
新車体型のイ号の生産が始った時、新型懸架装置はまだ開発中で便宜的に旧型の懸架装置を使い新車体イ号の整備は進められました。
言わば、「新車体イ号先行生産型」のこのタイプは、正面屈折型の八九式軽戦車(後の"八九式中戦車")と共に内地外地にてポピュラーな存
在です。
そして新型の懸架装置を備えた八九式軽戦車(後の"八九式中戦車(甲)")の生産が進められると共に、旧型の懸架装置を備えていたイ号は
順次、懸架装置を新型に交換して行ったと考えられます。
この製品は、懸架装置交換後の新車体イ号を再現するセットで、その姿は戦車第七連隊第一中隊に確認できます。
("八九式中戦車(甲)"は車体正面が屈折している"八九式中戦車"と区別するために"(甲)"が付されています。 "甲型エンジン(ガソリン)"を
搭載してるからではありません。 搭載エンジンを区別するときには"()"で括らない、甲か乙を使います。 イ号はエンジン種と車体経
始の2種類の事で区別されていました)
- (有)ファインモールド製、41106かFM506の改造セットです。
履帯用のエッチングパーツ(ディンプルパターン)はモデルカステン製のSK-71用なので、お使いになる時はSK-71が別途必要となります。
(転輪のパーツは入ってません)
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