第二次大戦末期、ドイツ海軍で計画された小型潜水艇
注排水による浮上潜航でなく、推進中の造波抵抗にて潜航浮上を行います。
中央のシリンダー部が乗員区画、両サイドのボードがバッテリーを含む推進ユニットとなっており、緊急時
には脱着させる予定でした。
(恐らく、攻撃で推進ユニットが機能しなくなった場合、両サイドを
脱着し、中央の乗員区画だけで緊急浮上する計画だったのでは?
)
武装は、中央のシリンダー部と両サイドのボード部との間の棚部分に、魚雷8本か機雷12基の搭載が予定さ
れ、他にロケット推進の火器(ネーベルヴェルファーの様な物か?)の搭載が企画されていました。
興味深い内容が盛り込まれた本艇ですが、概略図とモックアップ以上には進められず、終戦時に開発資料
等は処分されたので、詳細は明確ではありません。
諸元
乗員:2名,全長:15m,全備重量:50トン
推進用電動機:2x 440キロワット ,ディーゼル機関2x 600hpか、ヴァルタータービン2x 800hp
水上速力:50 kts,水中速力:30 kts
最大深度:50〜60m ,
航続距離(海上):50ノットで200nm、20ノットで600nm
(水中):30ノットで120nm、10ノットで500nm
■アイテム概要